佐々木漣 ブログ 漣の残響

闇の中に詩を投げろ

2022-01-10から1日間の記事一覧

独居

萎れた女を看取った朝日が、やけに眩しく感じる 人であろうとした最後の自由を叫ぶ痛みが 砂を被ったガラス戸を突き抜けて、皮膚を直接刺している 檸檬の棘が皮下から突き出すあの感覚 一月だというのに室内は暑く、額に大量の汗をかいている 指先から滴り落…