佐々木漣 ブログ 漣の残響

闇の中に詩を投げろ

広告費国庫負担

眩しいほどの熱気が上空で回戦を繰り返し

命を命でないものにして揚力を倍加する

空が自らを強姦し、もう同じ姿には戻れない

「歴史」は史実や体験とは別の媒体で

誰もが売り渡されてきた輸血の痕跡

それでも、私達は卓上に置かれてしまう

鵜呑みにして良いのか、迷って欲しいのか

普遍や確かさは、グローバリズムに畏まって

「価値」以外の何者でもないと気付いた

暑すぎる夏に「彼ら」は新しいエアコンを

部落者のように集合させ

表計算ソフトで結合させていく

《配送料は無料です》と謳い文句を添えて

 

クレジットカードの数字が一斉に

人格を持ち始め、

借財を求め、

アイデンティティーを要求する

言葉はシステムに奪い取られ

魂やら、愛やらは、

きれいさっぱり削除された

 

時間だ

タイムカードに労働量を刻印され

ホームとか呼ばれる

何処でもない場所へデフラグされる

本当は戻れないのに

戻される

寒い冬のはじまりは暖かい暖炉を囲んで

愉快な愉快な罵り合いを行おう

塩基配列のように規則的な

自殺者の死顔にエクスタシー

眼球にぶち込んでやった黒色火薬

信条の違いを盗聴できるよう

産まれてすぐに脳に埋め込まれた

薬剤師達

 

サムズアップして溶鉱炉に消えた幻を

いか

けてつ

くりだし

たげんざい

はしふとしな

いままげんざい

であらんとするだ

ろうもうなにがふり

そそごうとももうなに

がおしよせようともけん

りょくはじんみんをつなみ

にはしないそのまえにそにっ

くがこうかしてじょうかしてし

まうだろうあちこちでめにはいっ

てくるこうこくでしんじつはそのよ

うにあちこちではりつけにあいつづけ

ているかつてユダがその手にとったぎん

かよりももっともっとかるくあさましい火

&&&&&&&&&&&&&&&&&&&火

 

眩しい熱気達があの丘の十字架を焼いている

臭いに耐え切れなくなった

ドッグノーズが破壊だけをひたすら祈り

猛進を始める

奇跡だけは捨て去られ

空は自ら回戦し、

もう同じ位置には戻れない

「ざまあない」と次の支配者が君臨する日